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BUSINESS  ATHLETE  FILE

創業明治38年 6代目社長の新たなる挑戦 

株式会社モリヤマ 代表取締役 葛和建太郎さん

BUSINESS ATHLETE #2

  • いまやるべきことを本気で考え、動く

BUSINESS ATHLETE word

  • 理想の姿を描け

1905年創業・100年以上続く老舗の印章メーカーであるモリヤマ。その代表的なプロダクトである「日光印」の朱肉は、100年を越える経験と研究によって生み出した最古の歴史と最高の品質を誇っています。今回お話を伺ったのは、モリヤマの6代目社長・葛和建太郎さん。社長に就任以降、日光印のリブランディングに取り組み、鮮明で深みのある色が出にくく、耐光性に欠けるという有機顔料の欠点を克服して、業界唯一のオーガニック練り朱肉の開発に成功。2018年には、全く新しい事業としてフレグランスブランド EDIT(h)を立ち上げ、香水の本場、フランスでも好評を博している。

日光印 × 廣田硝子 江戸切子 切匣(KIRIHAKO)

ー葛和さんは6代目の社長ですが、最初から家業を継ごうと考えておられましたか?

実は、父方も母方も経営者の家系だったんです。日々汗をかいて働いている両親の姿を見て育ったので、将来は自分も「何かを率いるだろう」という気持ちは自然と育まれていました。

とはいえ、中学から大学までは ほとんどラグビーしかやってこなかったので、いわゆる「社会人的な頭の使い方」をしてきてなかった。そのため、どこか会社に入って、社会を知らなければ何もできないと思っていました。

 

 

ー大学卒業後は、レコード会社に就職されたんですよね?

ラグビーの他に、音楽、特にダンスミュージックが大好きで、学生時代はDJもやったりしていました。

それで、外で働くならレコード会社しかない!と思い、レコード会社に絞って就職活動を始めたんです。

当時は、就職氷河期のため、レコード会社全体で100人しか採用されないというような状況でした。この難関を突破するために、初めて本気で目標を達成するための頭の使い方を学び、努力したと思います。

 

ー待望のレコード会社へ入社され、どの様な日々を過ごされたのですか?

 

当初から「家業を継げる人間になるまでの修行」だと思っていましたので、在籍5年以内に何か1つ大きな実績を残す、という目標を立てました。ラガーマンだったので体力には自信がありましたから、入社当初からエネルギーを爆発させました。その結果、2年目には人気アーティストのリブランディングやプロモーターを担当させていただくことができ、3年目にはディレクターにしてもらえました。

ー3年目でディレクターは、異例のスピードですね!?

これまで他の人がやって来なかったようなやり方を、上司が面白いと感じてくれたんだと思います。ちょうど5年目に大きなプロジェクトが動き出し、それを経て、29歳を前にして退社しました。

 

ー目標を設定し、計画を立ててエネルギーを爆発させる、まさにアスリートですね。

 

実は、入社前から退社後の目標も持っていました。退職したら渡米して、N.Yで3年働く計画だったんです。

ところが両親に、「帰国後に家業を継ぐつもりでいる」という話をしたら、後継者になるなら100周年を迎えるタイミング(渡米1年半後)で帰ってきてくれ、と。たった1年半では充分な成果を出すのが難しいと判断して、結局N.Y行きは断念しました。レコード会社在籍中から渡米に備えてお金を貯めていたので、その資金で妻と世界中を旅して、日本へ帰国しました。

高級感漂う九谷焼の肉池(容器)の練り朱肉

ーその後、家業の会社へ入られていかがでしたか?

入社当初は、家業を継ぐ=朱肉とスタンプの会社、という意識がまるでなかったんです。

「印章は既にかたちになっているビジネスなんだから、新しいビジネスモデルが必要だ!!」と、家業と全く関係ないビジネスプランを提案していました(笑

ーどんなビジネスプランを提案されていたんですか?

 

MP3のダウンロードサイトを立ち上げたり、海外の観光業をヒントにツアーの企画をしたり。

当然、先代から激怒されたんですが、当時はチャレンジさせてもらえずもどかしい思いをしていました。

でも、社内にいる匠のもとで自分もインクに塗れ、イチから「モノづくり」を学んだことで、ようやく新しい企画と家業のバランスを考えられる様になってきましたね。

ーそれがフレグランスブランドの立ち上げにも通じるんですね。

うちは、100年以上前から「日光印」の名で練り朱肉を作っています。2012年には、業界唯一のオーガニック練り朱肉の開発に成功して、新規開拓を試みました。その結果、昔から「日光さん」の呼び名で親しまれてきた「日光印」という呼び名が復活し、リブランディングできたと思えています。

その流れで、練り朱肉をもっと一般的に使ってもらえるものにできないかと考えたんです。

うちの練り朱肉は、他社と違って香料を入れている、それをうまくリコンストラクトションすればルームフレグランスができるのではないかと思いました。

ー家業の伝統を継承しつつ、全く新しい事業へのチャレンジということですね。

それから「日光印」の香料を調香してくれる人を探し続け、2年くらいかけてようやくいい調香師さんと出会えたんです。香りや素材はもちろん、ボトルやパッケージまで、エディットのものづくり全てが印章ルーツの我々にしか作る理由のない独自性を持つことにとことん拘り、ヨーロッパのハイブランドと並んでも勝るとも劣らないエモーションのある品であることを心がけました。

フレグランスブランド EDIT(h)

ーパッケージも高級感がありますね。

 

日光印の練り朱肉のパッケージが桐箱なので、エディットも桐箱を使いました。

まさに、私達の「モノづくり」のルーツが反映されたプロダクトが完成したと思います。

ー仕事をする上で、どんなことがモチベーションになっていますか?

ラグビーを基礎に育ち、就職活動で磨かれましたが、自分の置かれている環境に対して、いまやるべきことを本気で考え、動いてきました。自分の仕事のあり方=「目の前の課題に本気で取り組む」この一言に尽きます。

それは、これまで出会った先輩方からの教えでもあります。

ー6代目の社長として、今後の目標を教えてください。

本体の(株)モリヤマについては、自分たちの商品や技術を大事にしてくださっているお客様に対し、良品の提供と技術の進歩につとめていきたいと考えています。エディットの方は、老舗の技術にカルチャー・音楽 といった6代目の私なりの背景を合わせてできたブランドです。

日本発信のハイクラスのグローバルブランドを目指し、フランスの展示会でブランドデビューさせており、販売を始めています。

そして、6代目である自分が、100年繋げてきてくれたことで得ている恩恵を、7人目の社長へまた違ったステージで繋いでいくことが一番の目標です。

座 右 の 銘

「 あらまほしき姿を描け」

家業を継ぐために必要なことを、希望の会社で修行をし、退職後には世界旅行。

 

看板プロダクトのリブランディングを成功させ、2018年からは全く新しい事業をスタート。常に「あらまほしき姿」を描き続ける葛和社長。今後は、どんな目標を描いて行くのか、楽しみが尽きない。

株式会社モリヤマ  日光印 http://nikkojirushi.com/

フレグランスブランド EDIT(h) http://www.edithtokyo.com/

 

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3丁目1番

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